クレアチニンを下げる食事療法

クレアチニンを下げる食事療法がありますが、食事療法をするにあたり以下のような注意点などがありますので、ご一読いただけたらと思います。

食事療法で気をつける点

 

クレアチニンを下げるためには食事療法が有効ですが、いくつか気をつける点があります。

例えば

塩分を控える

なぜ塩分を控える必要があるのでしょうか?それはクレアチニンの数値が高い状態というのは腎臓の機能が低下している状態と言えます。腎機能が低下している状態で塩分を普段通りとってしまうと、余分な塩分を体外に出す能力が低下しているため、体内に塩分が残ってしまいます。

体内に塩分が残る状態が続くと高血圧などを発症します。高血圧になってしまうと腎臓の血管が痛めつけられ、さらに腎臓機能の低下を招いてしまいます。そのため塩分を控える必要があります。

 

タンパク質の取りすぎに注意

タンパク質は3大栄養素の1つではありますが、腎臓の機能が低下してクレアチニンが高くなっている方は、多量にタンパク質のとりすぎに注意が必要です。

その理由としては、タンパク質の摂りすぎで出る老廃物を、腎臓の機能が低下していると体外に上手く出せない為に体に負担がかかってしまう。というのが理由です。

体内に取り込まれたタンパク質は分解・合成を繰り返しエネルギーとなり、余分なタンパク質は窒素やアンモニアなどの有害物質になります。

これらの有害物質は肝臓で尿素に分解され、最後には腎臓から尿として体外に排出されますが腎機能が低下してしまうとタンパク質から生成される窒素やアンモニアなどを上手く排出できず、腎臓にダメージを与えてしまいます。

 

カロリーアップを心がける

カロリーアップを心がける理由としては、上記のタンパク質の摂取を制限すると、摂取カロリーも制限されてしまうため体にエネルギー不足が起こります。

エネルギーが不足してしまうと、人は自分自身の筋肉を分解してエネルギーを作ろうと動きます。しかし筋肉はタンパク質で出来ているため、分解されてしまうと、上記にも書いたように、窒素やアンモニアといった老廃物(最終代謝物)が作られてしまいます。

その結果、腎臓に負担がかかるため、タンパク質以外の食品でエネルギーを補う必要があります。