
患者さんからは「体調が悪化することも心配だけど、なにより人工透析になることが不安」「病院の治療だけでは限界を感じる」という声をよく耳にします。透析を回避するためにはクレアチニンを下げる対策が不可欠です。
クレアチニンを下げる対策は、同時にクレアチニン値を上げない対策にもつながります。クレアチニンを下げる方法としては、病院治療と併用して、次の3つを組み合わせます。
①病院の治療(クレアチニン値が上昇したきっかけとなる病気の治療) + ②漢方や治療補助サプリメント(自然に治る力や回復ホルモンを元気にする) + ③食事療法や休息(自然に治る力を引き出す準備になる) |
病気になって病院へ行くことは大切な事ですが、なかなか改善しない、くり返し症状がでる、行く時間がない…など、患者さんから、このような言葉をよく聞きます。
そのため、漢方などを取り入れ、病院治療の足らない部分を補うことで、相乗効果が期待されます。このページでは、手軽に自分でできるクレアチニンを下げる方法について『独自の漢方理論』を基にご紹介いたします。
目次
クレアチニンの数値が上がる原因は?
元々、腎臓の病気を持っている人は、クレアチニンの数値が上がりやすくなります。
特に上がる原因としては糖尿病の方、高血圧、高脂血症(中性脂肪やコレステロールが高い方)、肥満の方など血液がドロドロしている方は、腎臓の細胞が壊れやすくなり、結果としてクレアチニンが上がってきます。
その為クレアチニンの数値を下げるには、『血液をサラサラに』し、『腎臓を元気にする』ことが大切です。
クレアチニンの数値が上がる事で出やすい症状
腎臓の主な働きは、血液中の老廃物(毒素)をろ過して、汚れを尿として排出し、血液を綺麗にすることです。
クレアチニンの数値が上がっているということは、腎機能が低下し、血液中の老廃物(毒素)を排出しにくくなるという事です。
そのため汚れた血液が全身をめぐる事で様々な症状が出やすくなります。
2.排尿障害・・・尿量が少なくなったり、薄い尿が増加したり、頻尿になったりする。
3.貧血(めまい、立ちくらみ、)・・・赤血球を作るホルモンが作られないことで起こる。
4.倦怠感、皮膚のかゆみ・・・本来は、尿として排出される毒素が体内に残ることで起こる。
5.食欲不振、吐き気・・・汚れた血液によって、胃が正常に働きにくくなる。また食事制限により、栄養のバランスも崩れ、さらに胃腸が働きにくくなる。
放置すると尿毒症に?!
この状態を放置したまま腎臓の機能が低下していくと、最終的には尿が出なくなり、毒素が全身に回ります。それが『尿毒症』です。
尿毒症とは腎臓の働きが、かなり低下して起こる全身の症状をいい、腎機能が正常の10分の1程度まで低下しているような状態を言います。
このような状態になってしまうと、すぐに治療をしなければ、命にかかわるような深刻な事態となります。
上記のように、この状態は非常に危険なため、クレアチニンが上がると医師から『透析』を進められます。
透析の頻度としては、一般的に、1週間に2~3回程度、1回の透析で4時間以上という長い時間となります。
そのため、自分の行動に制限がかかり、私生活が難しくなっていきます。
病院の治療は?
慢性化または、重症化した腎臓を元の正常な状態に戻すという治療はありません。体の中の何が原因で、クレアチニンの数値が上昇してしまったのか判断し、薬が処方されます。
例えば、高血圧を伴っている方は、降圧剤が処方されます。また、心臓や脳、血管にかかわる病気を伴っている方は、血液を固まりにくくし、より流れやすくする薬が処方されます。
その他、コレステロール値を下げる薬、利尿剤、リン吸着の活性炭などが使われます。全ての薬が、腎臓病に伴った症状を改善し、腎臓の機能を取り戻す薬ではありません。
病院の薬で良くなる?漢方薬はどうなの?
病院では西洋薬での治療が中心となるため積極的に漢方薬を出す先生は、ほぼいません。一般のドラッグストアで主に販売されている市販の漢方薬やサプリメントは八味地黄丸、牛車腎気丸、五苓散、ノコギリヤシ、DHAEPA、オルニチンなどの一般的な漢方薬やサプリです。
たまたま自己判断で買ったものが体に合ってて、改善することはあるかもしれませんが確率でいうと、ほんの数%くらいです。
それ以外では、一般的なドラッグストアでは取り扱っていない有用的な漢方薬もあります。効果は人によって異なり、漢方薬を利用される場合は、腎臓病の事を良く知っている漢方専門外来、専門の薬店で購入されるのが安心です。
一般とは経験数が異なるため、より制度の高い選薬が可能です。
自分で出来る事も対策も取り入れましょう。
・適度な運動を日常に取り入れ、汗をかきましょう。
・半身浴を行いましょう。水を飲みながら、ゆったりと入浴することで汗をかいたり、血流が良くなったり、老廃物をカラダの外へ出すことが期待されます。
・塩分を控え、タンパク質の量を必要以上に取りすぎないように食事内容に気をつけましょう。
・あっさり味の和食の方がお勧めです。脂分や肉類、糖分は控えめにしましょう。
・減酒、減煙を心がけましょう。飲酒や喫煙は、血液を汚し、血流を悪化させます。
漢方で腎臓を元気にしてクレアチニン値を良くする4つの対策
クレアチニン値が上昇を続けている状況を漢方で食い止める方法
①汚れた血液をサラサラにしていく
サラサラにするには、食生活を見直すとともに、青汁や黒酢、田七人参など、その人の状態に合わせたサプリメントがお勧めです。
②腎臓を元気にする生薬や漢方薬を取入れる
昔から補腎の生薬として、鹿茸(若い鹿の角)、紅参、地黄、山薬などの生薬が有名です。このような成分が入った漢方薬を取入れることで、腎臓を元気にしていきます。
これらの漢方薬も、人それぞれ適したものが異なりますので、専門家まで、ご相談下さい。
③腎臓の細胞が壊れないようにする
ドロドロの血液によって、壊れかけている腎臓の細胞は炎症がありますので、炎症を鎮めていくような生薬エキスがあります。お茶のようにして飲むと利尿作用もあるのでお勧めです。
④腸内環境を整える
腸内環境が乱れていると、便秘になり、腸の中が汚れていきます。腸の汚れは腸壁にある血管を介して血液中に流れ込み汚れた血液になりますので腎臓を傷めます。
そのため腸内環境を整え、排便を促し、腸内を綺麗にしていくことが大切です。腸内環境を整えるには、漢方薬局、薬店で取り扱っている強力なサプリメントがお勧めです。
腎臓病患者さんの症例・声
腎臓病の漢方を利用された方の声・症例を紹介しています。
こんにちはYです。いつもお世話になっております。今日は、血液検査の結果が出ましたので、ご連絡させていただきました。
クレアチニンの数値が3.6から2.4。尿素窒素の数値が62から41。カリウムの数値が5.6から4.6。赤血球の数値が328から378に、なっていました。
数値が全体的に良くなっていましたので、とても嬉しかったです。漢方薬を飲む前は、半分諦めていましたが、今では、自信を持つことができています。
※個人の感想であり、効果・効能を保証するものではありません。
※個人の感想であり、効果・効能を保証するものではありません。
クレアチニンを下げるための漢方の費用
クレアチニンも数値が1台や2~3台、4以上になると改善にはその分費用がかかってきます。病院で保険の利く漢方エキスなどもありますが、ほぼ効果を感じない方が多いのではないでしょうか?
腎臓に関する漢方はやはり、経験のある漢方薬局、薬店のほうが安心です。費用は月に1万~2万円くらいと思われます。もちろん、症状の改善状況によって費用は減っていきます。
まとめ
腎臓病でクレアチニンが上がってくると1~2台は経験上、下がってくる場合が多いですが、3~4になると維持をしていき、透析にならないように上記のような対策を行うことをお勧めします。
5を超えると、覚悟はしながらも上記の対策で、できるだけ頑張ってほしいと思います。腎臓病は、一度かかると悪化していく方が大半です。そのため、数値の低いうちに改善しましょう。
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腎臓病に漢方が良いといわれる根拠などの資料
漢方は、本当に腎臓病の改善に良い作用をするのか?と心配される方が多いとおもいますが、今では研究がなされていて、腎臓病に漢方がポジティブに作用することが論文・文献として発表されています。
■漢方薬およびその成分による慢性腎臓病(chronic kidney disease)の 修復 ...
http://www.inm.u-toyama.ac.jp/jp/collabo/h24_download/report/24_22.pdf
■生理学講義ノート腎臓
http://www.ninomiya.med.tottori-u.ac.jp/homepage/KIDrev.pdf
■真武湯と防已黄耆湯の併用は蛋白尿の少ない慢性腎臓病に進行抑制効果がある
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kampomed/67/4/67_347/_pdf/-char/ja
■慢性腎炎に対する漢方治療
http://ccs-net.co.jp/toyo61/pdf/program/s11.pdf
■腎臓内科領域の漢方治療
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kampomed/64/1/64_10/_pdf/-char/ja
■慢性腎臓病の治療総論 (降圧療法,食事療法を含めて)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/joma/120/2/120_2_215/_pdf/-char/ja
しかし論文で発表されている漢方を闇雲に飲んでみるだけで簡単に改善するわけではありません。その為、【ご相談の中で、しっかりと患者様の体質を見極めて、最適な漢方を見つけ出す】ことが大切になってきます。